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世界遺産に登録された平泉・中尊寺−中高年チャレンジ

 奥州藤原氏が三代にわたり伽藍の整備に力を注いだのが中尊寺です。中尊寺は嘉祥3年(850年)に、比叡山の高僧慈覚大師円仁によって開山されたといわれています。創建当初の姿を今に伝える唯一の建造物、金色堂には初代藤原清衡(きよひら)、二代基衡(もとひら)、三代秀衡(ひでひら)の遺体、四代泰衡(やすひら)の首級が収められています。
 東北地方に仏国土の地を建設するという清衡公の願いを現したのが金色堂で、国宝や重要文化財が数多くある中尊寺の中でも、ひときわ印象的な建造物です。平成23年(2011年)に中尊寺を含む「平泉の文化遺産」が世界文化遺産に登載され、多くの外国人客も訪れるようになりました。

国宝の金色堂が
すばらしい中尊寺

 東北本線の平泉駅が最寄り駅になります。「世界遺産」に登録されたので、さぞ立派な駅なのかなと思ったら、意外にこぢんまりした駅でした。近くの売店の女性に「思ったより小さな駅ですね」といったら、「これでもずいぶん立派になったんですよ」と笑っていました。
 平泉駅から中尊寺までは1.5kmほど。路線バスやタクシーの利用が便利です。車なら、大きい駐車場が参道入口の近くにあります。参道入口から、伽藍の並ぶ中尊寺境内には、なだらかな上り坂をかなり歩きます。少し疲れますが、一休みして周囲に目をやると参道の両側に大きな杉が何本も立っていて、歴史の古さを感じさせてくれます。

中尊寺の入口にある駐車場です。かなりの台数を収容できるので、マイカーでの旅行もおすすめです。周囲には、土産物店などが並びます 中尊寺の入口にある駐車場です。かなりの台数を収容できるので、マイカーでの旅行もおすすめです。周囲には、土産物店などが並びます いちばん奥にある「かんざん亭」です。席数も多く、ゆったりと休めます。テラスからは、周囲が一望でき中尊寺が高台に位置していることがわかります いちばん奥にある「かんざん亭」です。席数も多く、ゆったりと休めます。テラスからは、周囲が一望でき中尊寺が高台に位置していることがわかります

 月見坂を上がり、薬師堂を左、地蔵堂を右に見るとすぐに本堂です。奥州藤原氏が何代にも渡り伽藍の構築に力を入れてきただけあり、多くの建物があります。壺薬師堂、大日堂などを過ぎると左に見える立派な建物が、金色堂など多くの国宝が収められている讃衡蔵(さんこうぞう)です。拝観料がかかりますが中尊寺に来て、ここを見ないで帰るわけには行きません。
 金色堂はもともと旧覆堂にあったもので、それが現在の立派な讃衡蔵内に移されてきました。中に入ると、精緻の粋をつくした金色堂の堂内具や経蔵堂内具が展示されています。どちらも国宝です。
 金字と銀字で1行ごとに経文を書いている、紺紙金銀字交書一切経も見事で、気の遠くなるような手間と時間をかけて作られた様が容易に想像できます。
 国宝、重文と文化財としての重要度にはそれぞれ専門的な理由があるのでしょうが、せっかく中尊寺に来たらそういった見方は捨てて、作った人の心や作っているときの仕事の様子を想像してみるといいでしょう。どれもはるか昔の人が、心をこめて作った作品であることが感じられると思います。

「かんざん亭」のメニューです。意外に良心的な値段だと思います。おすすめはソバ類。まずまずの味です。飲み物やデザート類もあります 「かんざん亭」のメニューです。意外に良心的な値段だと思います。おすすめはソバ類。まずまずの味です。飲み物やデザート類もあります

 たくさんある建物ばかりに目を奪われていると、大切なことを見逃してしまいます。中尊寺の歴史をじっと見てきた、巨木ともいえる木樹たちです。子どもが2人で手を回しても届かないような幹周りを持つ大木が中尊寺には、いたるところにあります。
 幹肌にそっと手をあてると、平安や鎌倉時代の人々の気持ちと自分がつながっているような気がしてきます。そんな境内の森にも目をやってください。
 中高年の方が、中尊寺をゆったりとまわると3時間以上はかかると思います。靴もできるだけ歩きやすい物を用意したほうがいいでしょう。そして、一番奥のレストラン「かんざん亭」での食事もおすすめです。ベランダのようになっている席が空いていれば幸運です。高台から見下ろす景色を楽しみながら食事ができます。セットメニューのほかにそばやうどんもあり、値段もそれほど高くありません。(2012-08月)

世の中には、お寺などの賽銭箱を見ると、どうしても小銭を入れないと通り過ぎられないという人がいると思います。そんな方は、中尊寺に行く際には5円玉や10円玉をたくさんもっていくことをおすすめします。たぶん境内には100を超える賽銭箱があると思います。なかなかビジネスに熱心です 世の中には、お寺などの賽銭箱を見ると、どうしても小銭を入れないと通り過ぎられないという人がいると思います。そんな方は、中尊寺に行く際には5円玉や10円玉をたくさんもっていくことをおすすめします。たぶん境内には100を超える賽銭箱があると思います。なかなかビジネスに熱心です 世界遺産に登録されているせいか、中尊寺には若い人も多く見かけます。若い女性の願い事は、やっぱり恋に関することですかね 世界遺産に登録されているせいか、中尊寺には若い人も多く見かけます。若い女性の願い事は、やっぱり恋に関することですかね 松尾芭蕉も46歳のとき、中尊寺を訪れました。「夏草や兵どもが夢の跡」「五月雨の降残してや光堂」といった、有名な句を残しています。境内には松尾芭蕉像があり、一緒に記念写真も撮れます 松尾芭蕉も46歳のとき、中尊寺を訪れました。「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」「五月雨の降残してや光堂」といった、有名な句を残しています。境内には松尾芭蕉像があり、一緒に記念写真も撮れます 「かんざん亭」のテラス席です。景色を眺めながら食事ができます。取材に行った日には、外人さんがいました 「かんざん亭」のテラス席です。景色を眺めながら食事ができます。取材に行った日には、外人さんがいました
【平泉・中尊寺 Photo Guide】
東北本線の平泉駅です。世界遺産の駅のわりには、質素な印象を受けます。駅前にはタクシーも止まっています 東北本線の平泉駅です。世界遺産の駅のわりには、質素な印象を受けます。駅前にはタクシーも止まっています 中尊寺への参道入口です。ここから、本殿や金色堂のある讃衡蔵(さんこうぞう)へはなだらかな登りが続きます 中尊寺への参道入口です。ここから、本殿や金色堂のある讃衡蔵(さんこうぞう)へはなだらかな登りが続きます
参道の両脇には、歴史を感じさせてくれる大きな杉の木が並んでいます。大きな枝振りに数百年の息遣いが感じられます 参道の両脇には、歴史を感じさせてくれる大きな杉の木が並んでいます。大きな枝振りに数百年の息遣いが感じられます 「月見坂」と呼ばれる坂を登ると途中に八幡堂などの見所があります。このあたりまでくれば、本殿まで、もう一息です 「月見坂」と呼ばれる坂を登ると途中に八幡堂などの見所があります。このあたりまでくれば、本殿まで、もう一息です
本殿に行く途中にある「弁慶堂」も人気があります。中尊寺は、源頼朝に追われた、義経を匿った寺としても知られています 本殿に行く途中にある「弁慶堂」も人気があります。中尊寺は、源頼朝に追われた、義経を匿った寺としても知られています 中尊寺では、年齢を問わず真剣に祈りを捧げる人たちをよく見かけます。昔からご利益のある信仰場所として人気がありました 中尊寺では、年齢を問わず真剣に祈りを捧げる人たちをよく見かけます。昔からご利益のある信仰場所として人気がありました
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中央写真

金色堂などの建物も立派ですが、中尊寺に行って一番感動したのが境内にある巨木たちです。人間の愚かな歴史をじっと佇んで、数百年も見てきた風格と威厳を感じました。写真の木はとくに大きなもので、子どもさんが少しぐらい手を伸ばしたぐらいでは、まったくとどかないほど幹周りがあります

中央写真

金色堂がある讃衡蔵(さんこうぞう)の入口です。入場券を売っている場所は、向かって右側になります。中に入ると、照明が落とされ国宝や重文がずらりと並んでいます。とくに、内具とよばれる小さなテーブルのようなものや金銀をあしらった一切経など、ため息が出るほどの美しさと、無駄のない精緻な美を感じます。金色堂などは撮影禁止なので、残念ながら載せることができません。中尊寺の公式webページをのぞいてください

中央写真

中尊寺の本殿です。大きな屋根の四隅は、それほど極端な反り返りがありません。優しいカーブを描いています。お線香やお賽銭を供えたりできます。シーズンには、多くの人が一生懸命なにかの願い事をしています
[中尊寺] ●住所 〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 ●電話 0191-46-2211 ●公式webサイト 関山 中尊寺

以前は金色堂があった、旧覆堂です。柱のあった礎石などが残っていて、内部には2階の周囲部分をぐるりと回れるようになっています 以前は金色堂があった、旧覆堂です。柱のあった礎石などが残っていて、内部には2階の周囲部分をぐるりと回れるようになっています 写真の赤い大きな鳥居の奥が古い能楽堂のある、白山神社になります。いちばん奥になる、休み所のかんざん亭の近くです 写真の赤い大きな鳥居の奥が古い能楽堂のある、白山神社になります。いちばん奥になる、休み所のかんざん亭の近くです
神楽などを奉納する、能楽堂です。大きく、立派な舞台です 神楽などを奉納する、能楽堂です。大きく、立派な舞台です 明治から昭和にかけて活躍した画家の前田青邨の句碑です 明治から昭和にかけて活躍した画家の前田青邨の句碑です
賢治の手書き文字が約20倍の大きさにして石に刻まれています 賢治の手書き文字が約20倍の大きさにして石に刻まれています 宮沢賢治も中尊寺を訪れました。その際の文が詩碑になっています 宮沢賢治も中尊寺を訪れました。その際の文が詩碑になっています
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