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中高年の日本百名山

 登山シーズンになると必ず見かける活字が「日本百名山」です。もともとは深田久弥(ふかだ きゅうや 1903年3月11日-1971年3月21日)さんという方の本の題名なのですが、いつのまにかすっかり登山ブームの中心と言ってもいいほどの言葉になってしまいました。
 深田久弥さんが、自分自身でも言っているように「日本百名山」は深田さんが自分の目と足で決めた深田さんの百名山です。ただ、その選定が山の高さだけではなく、山の持つ風格や歴史などが加味され、だれしもが納得しやすい100の山が選ばれているのが、日本百名山ブームを起こした本当の原因なのではないでしょうか。

中高年の日本百名山

 北海道から九州まで、「日本百名山」は31の都道府県に及んでいます。深田久弥はもともと小説家で、「津軽の野づら」や「親友」などの作品があります。
 批評家として現在でも忘れてはならない存在の小林秀雄と東京大学で知り合い、一緒によく山行を愉しみました。小林秀雄の文章の中には「深田と山に登ると、見えている山の名前を次から次へと・・・」というような一文があったと思います。また、深田久弥が私生活の乱れから混迷したときに、山に関する文章を書くように、と言ったのも小林秀雄だと伝えられています。

「日本百名山」のひとつ、筑波山です。古くから信仰の山として知られています。百名山の中では、最も標高の低い山で877mと1000m以下になります 「日本百名山」のひとつ、筑波山です。古くから信仰の山として知られています。百名山の中では、最も標高の低い山で877mと1000m以下になります

 最近では、「○○日で日本百名山を踏破」などということがたまに報じられますが、「日本百名山」や深田久弥が書いた他のものを読むと、彼がスピードを競う登山や登るだけの山行にまったく価値を置いていないことがわかります。
 中高年シニアの方が日本百名山の登山を楽しむ際にも、無理な登山や苦しいだけの山行は避けたほうがいいでしょう。山の持つ格や歴史といったものを感じながら「日本百名山」を味わってください。また、槍ヶ岳や北岳、穂高岳、富士山のように、3000mを超す高さだけが山の価値ではありません。多くの人に仰ぎ見られ畏怖の念を抱かせるような山が「日本百名山」の中には数多く選ばれています。

底がしっかりしている靴がおすすめです。歩く際には、地面のなるべく平坦な部分を選びながら足を下ろすと疲れが少なくなります 底がしっかりしている靴がおすすめです。歩く際には、地面のなるべく平坦な部分を選びながら足を下ろすと疲れが少なくなります

 装備も進化して、だれでもが気軽に登山にチャレンジできるようになりました。しかし、中高年シニアの方の山登りでとくに大切な装備が登山靴とレインウエアです。この2つには予算をかけてイイものを購入しておいたほうが安全です。
 登山靴は、店などで履いたときに重たいと思っても、背負う荷物にある程度重量がある際には必要な重さになってきます。荷物に比べ軽すぎる登山靴では、身体が安定しません。山具の専門店などで、実際に山登りをする店員さんに相談してみるといいでしょう。山に本当に登っているかどうかは、日焼けの具合や話の内容からわかります。
 レインウエアはゴアテックスのような、透湿素材がおすすめです。ゴアテックスも初めの頃の紙のようにごわごわして「ごわテックス」と呼ばれた頃からは格段の進化です。現在ではゴア素材の衣服を2枚重ねにすれば、身体はほとんど濡れません。
 透湿素材として、いろいろなメーカーからゴアテックスと似たような機能を持つ素材が出ていますが、今のところゴアテックスを超える物はありません。サイト管理人の気持ちとしては、少々価格は高くなりがちですがゴアテックスを選ぶべきだと思います。
 レインウェアはいざという時には命にかかわります。身体が濡れてしまうと、どんなに着込んでいても寒さでまいってしまいます。ぜひ、しっかりした製品を購入して下さい。他の衣類の上から着ることがほとんどなので、サイズを大きめにしておくことも大切です。

中高年の登山も盛んです。無理なコース設定は禁物。山小屋などをうまく利用して山行を楽しんでください 中高年の登山も盛んです。無理なコース設定は禁物。山小屋などをうまく利用して山行を楽しんでください

 体力や昔とったなんとやらを過信せずに、安全で楽しい日本百名山めぐりをゆったりと楽しんでくださいね。
 深田さんは、「世界百名山」も執筆していましたが、惜しくも41座を書いたのが絶筆となりました。

【中高年の日本百名山 Photo Guide】
北アルプスには、3000mを超す山々が連なります 北アルプスには、3000mを超す山々が連なります 上高地にある、ウオルター・ウエストンの碑です 上高地にある、ウオルター・ウエストンの碑です
山の名著として知られる、深田久弥さんの「日本百名山」です 山の名著として知られる、深田久弥さんの「日本百名山」です 妙高山です。スキーなどでも知られています 妙高山です。スキーなどでも知られています
雲仙岳山頂の深田久彌さんです。全集の5巻からです 雲仙岳山頂の深田久彌さんです。全集の5巻からです 山の文学全集の日本百名山の載っている部分です 山の文学全集の日本百名山の載っている部分です
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【日本百名山】 ●北海道● 利尻岳 羅臼岳 斜里岳 阿寒岳 大雪山 トムラウシ山 十勝岳 幌尻岳 後方羊蹄山 ●東北・上信越● 岩木山 八甲田山 八幡平 岩手山 早池峰 鳥海山 月山 朝日岳 蔵王山 飯豊山 吾妻山 安達太良山 磐梯山 会津駒ヶ岳 魚沼駒ヶ岳 平ヶ岳 巻機山 燧ヶ岳 至仏山 谷川岳 苗場山 妙高山 高妻山 ●関東● 男体山 奥白根山 那須岳 皇海山 武尊山 赤城山 草津白根山 四阿山 浅間山 筑波山 丹沢山 両神山 雲取山 甲武信岳 金峰山 瑞牆山 大菩薩岳 富士山 天城山 ●中部● 白馬岳 五竜岳 鹿島槍ヶ岳 剱岳 立山 薬師岳 黒部五郎岳 黒岳 鷲羽岳 槍ヶ岳 穂高岳 常念岳 笠ヶ岳 焼岳 乗鞍岳 御嶽 美ヶ原 霧ヶ峰 蓼科山 八ヶ岳 雨飾山 火打山 木曽駒ヶ岳 ●西日本・九州● 空木岳 恵那山 甲斐駒ヶ岳 仙丈岳 鳳凰山 北岳 間ノ岳 塩見岳 悪沢岳 赤石岳 聖岳 光岳 白山 荒島岳 伊吹山 大台ヶ原山 大峰山 大山 剣山 石鎚山 九重山 祖母山 阿蘇山 霧島山 開聞岳 宮ノ浦岳
 最近は、「○○百選」が盛んです。「温泉百選」「渚百選」「快水浴場百選」「日本の滝百選」「日本の名水百選」など、枚挙すればきりがありません。しかし、多くの「○○百選」ではその裏側に恣意的な意図が透けて見える場合が少なくありません。その点、深田久弥さんの「日本百名山」は純粋に山に登り続けた深田さんの感性に従って選ばれています。それが、「日本百名山」が多くの人に愛され、いまでも深田さんの足跡をたどる人が少なくない理由ではないでしょうか。

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1974年に朝日新聞社から出た、「深田久彌 山の文学全集」です。深田久彌の山に関する著作がほとんど載っています。この全集では「日本百名山」は第5巻に収められています

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