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中高年の名作再読の勧め

 子供の頃に読んだ本を思い出してみてください。サン・テグジュペリ「星の王子さま」、ジュール・ベルヌ「十五少年漂流記」、マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィン」、スティーヴンソン「宝島」、デフォー「ロビンソン・クルーソー」、ヴィクトル・ユーゴ「レ・ミゼラブル」などなど数多くの名作がありますね。
 大人になってしまうと、もう一度読んでみようという人は少ないと思いますがいざ読んでみると、子供の頃には気がつかなかった多くの事柄が描かれていることがわかります。流行りものの小説なども、もちろんおもしろいですが、ぜひ思い出のある古典的な名作を再読してみてください。

名作再読のおもしろさ

 「星の王子さま」あたりは、大人の童話としても認知されているので、何回も読む方も多いと思います。しかし、「十五少年漂流記」や「宝島」などを読んでみると、子供の頃には気がつかない意外な発見があります。

「星の王子さま」 何回でも読める「星の王子さま」は先ごろ、翻訳権が切れて多くの新訳が出ました。名訳の内藤濯(ないとう あろう)さんの作品では、「うわばみ」となっているところが、「大蛇」になっていたり「ボア」になっていたりと訳もさまざまです。読み慣れているせいか、やはり内藤濯訳を超えるものはなかなかないと思います

 例えば、「十五少年漂流記」では、表題のとおり15人の少年が無人島に流されてしまうわけですが、イギリス人の子どもが7人、フランス人の子どもが7人、1人は黒人です。
 そして、大統領を決めようと選挙になりますが、たった1人の黒人のモコ(コック)には選挙権がありません。
 「十五少年漂流記」が書かれたのは、1888年でイギリスではまだ女性にも選挙権がありませんでした。こんな歴史的な背景は子供の頃にはなかなか気が付きませんね。
 「宝島」もおもしろく、今では差別用語にもなる奴隷の売り買いの話などが出てきます。これも、1883年と「十五少年漂流記」とほぼ同時代に書かれました。
 この他にも、「ロビンソン・クルーソー」は本来は、3部作で一般に読まれている「ロビンソン・クルーソー」の続編が「その後のロビンソン」、そして3部作の最後が「ロビンソンの反省」となります。この「その後のロビンソン」には、日本が出てきます。
 もうひとつぜひ読んで欲しいのが、「あゝ無情」のタイトルで読まれた方が多いと思う「レ・ミゼラブル」です。有名な神父さんが燭台をあげたというところは、全4冊(旧版では全7冊)の1冊目の1/3ぐらいのところで終わってしまいます。そして1862年に書かれた「レ・ミゼラブル」の中にはフランス革命のことやナポレオンのことなどが出てきます。
 歴史好きには、小説以上に楽しめるシーンが満載です。パリー(豊島与志雄訳の呼び方)の街の歴史を知るにもかっこうの書といえます。
 「レ・ミゼ」を読んだら、続けて読むと面白いのが、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」です。これも岩波版では7分冊なので長編ですが、時代背景がちょうど、「レ・ミゼラブル」の少し前になります。「レ・ミゼ」では、1821年にナポレオンがすでに亡くなっていますが、1844年から執筆された「モンテ・クリスト伯」では、1814年にナポレオンが失脚、その後の有名な百日天下のあったころが舞台になります。この2冊を読むと、自然に1800年代のフランスやヨーロッパの事情が理解できます。
 もし、子供の頃にベルヌの「地底旅行」を読んでいない方がいたら、幸運です。ベルヌの晩年の作は暗くちょっと陰湿な雰囲気も漂ってきますが、この「地底旅行」はベルヌの作の中でも3本の指に入る傑作です。最後の、あっとおどろく展開には大人でもわくわくしてしまいます。ぜひ、手にとってみてください。

【中高年の再読の勧め Photo Guide】
「レ・ミゼラブル」 「レ・ミゼラブル」を書いたビクトルユーゴーです 「宝島」 「宝島」も今読むといろいろな発見があるはずです
ロビンソン・クルーソー ロビンソン・クルーソーが日本に立ち寄ったことがあるのは意外でした 「地底旅行」 おすすめの「地底旅行」は創元推理から出ています
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中央写真

レ・ミゼラブルのロンドン公演の際に購入したTシャツです。挿し絵のコゼットが描かれています。かつては岩波文庫で7分冊でしたが、現在では4分冊になりました。読みでのある長編ですが、宝石のような金言至言がいたるところに埋めこまれています。ユーゴーは詩人なので、言葉や描写にエッジが際立っていて美しさを感じます。さすがに世界中で読みつがれている名作です

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