昭和39年の三波春夫、舟木一夫、北島三郎の舞台価格

【昭和39年の東西の有名劇場公演広告】

 「どてらい男」「鮎のうた」「細腕繁盛記」などの原作で知られる花登筺さんが作った「劇団 笑いの王国」。京都四条「南座」1964年(昭和39年)3月の公演プログラムから当時の「大阪 新歌舞伎座」「神戸新開地 松竹座」「歌舞伎座」「東横ホール」などの出し物広告を紹介。
 三波春夫、舟木一夫、北島三郎といった、昭和の大人気歌手の名前が勢揃い。

「劇団 笑いの王国」は、大村崑、芦屋雁之助、芦屋小雁が中心となった劇団。テレビドラマ「細腕繁盛記」や「鮎のうた」などを書いた花登筺が作った。1964年(昭和39年)の京都四条南座公演プログラム
「劇団 笑いの王国」は、大村崑、芦屋雁之助、芦屋小雁が中心となった劇団。テレビドラマ「細腕繁盛記」や「鮎のうた」などを書いた花登筺が作った。1964年(昭和39年)の京都四条南座公演プログラム
【スポンサードリンク】

【舞台に登場する人たち】

 大阪・新歌舞伎座「三波春夫」、道頓堀・中座「大江美智子一座」、道頓堀・演芸の角座「ひろし ワカサ」「かもめ ちどり」「ラッキー五九童」「落語 桂春団治」「江州音頭浪曲 近江源五郎」、神戸新開地・松竹座「ラッパ 日佐丸」「歌麿 八千代」「落語 笑福亭松鶴」「奇術 一陽斉正一」「漫楽ショウ 若葉トリオ」「音楽ショウ あひる艦隊」、新橋演舞場「水谷八重子舞台生活五十年記念公演」、東横ホール「権十郎、訥弁、門之助、猿之助」、常磐座「南風カオル」「神田千恵子」「博多淡海」、浅草・松竹演芸場「デン助劇団」「九一郎劇団」、国際劇場「舟木一夫ショウ」「北島三郎ショウ」などなど、実に多くの芸人や歌手の名前が見える。
 さらに劇場も、今ではなくなってしまったところもあり、まさに昭和を感じる。昭和39年といえば、白黒テレビがようやく普及したばかりで、劇場もまだまだ活気がある。この広告は各劇場の3月公演だが、毎月のようにプログラムが変わり、多くの芸人や歌手を育てていたのだ。

知っている名前も登場するが、まったく知らない芸人さん達も多い
知っている名前も登場するが、まったく知らない芸人さん達も多い
【スポンサードリンク】

【チケット価格で人気がわかる】

 公演広告を見ていて、驚いたのはチケット価格。道頓堀・中座の「大江美智子一座」の一番安い席は一百五十円となっている。道頓堀・朝日座の「人形浄瑠璃文楽」の学生券は百円だ。
 これに対し、「三波春夫の唄とお芝居」は三階席でも五百五十円。一・二階席は一一〇〇円。歌舞伎座の「三月大歌舞伎」が最高席千八百円、新橋演舞場の「水谷八重子舞台生活五十年記念公演」が最高席千二百円となっている。
 「舟木一夫ショウ」や「北島三郎ショウ」は最安席が三百円、最高席が七百円。各劇場のホール入場者数によっても異なるだろうが、三波春夫の人気の高さがわかる。昭和39年といえば、ちょうど10月10日から24日まで東京オリンピックが開催され、三波春夫が歌う「東京五輪音頭」が大ヒットした年でもある。
 この年のオリンピックを期にテレビ(当然白黒だった)を購入した家庭も多く、舞台や映画のその後に大きな影響を与えた。

浪曲出身の三波春夫。唄も素晴らしいが、セリフをうならせたら、それはそれは見事。「芸」を感じる
浪曲出身の三波春夫。唄も素晴らしいが、セリフをうならせたら、それはそれは見事。「芸」を感じる
【スポンサードリンク】
中高年チャレンジのTOPページへ
Presented by seniorabc.com

Contents

【昭和36年 1961】

【昭和37年 1962】

【昭和38年 1963】

【昭和39年 1964】

【昭和40年 1965】